「最近はそなん獲れん・。昔とやかは比べもんにならんわ。ほんだけど、これ見てみ!アナゴや。」海から帰ってきた漁師さんに聞くと、そんな答えが返ってきました。こんにちは!(⋈◍>◡<◍)。✧♡おと★姫子です。
高松市中央卸売市場の目の前の漁港。深夜12時半をまわった頃、港にかっぽう着姿のお母さんたちがやってきます。まもなく漁師であるご主人の船が帰ってくるんです。船が港を出たのは前日の朝8時。凍える寒さの中、長時間海の上で働いてきたご主人の為に火を焚き船の灯りが見えるのを待ちます。「ほんまに大変な仕事して帰ってくるけんの。」お嫁に来てからずっとこうしてきたそうです。
底引き網漁は、小型の動力船で海底に接して網をひき魚介類を袋網に追い込んでとる漁業。網を降ろしては引き上げる作業を繰り返し行います。様々な種類の水揚げがあるため、種類ごとに分けて朝5時頃に市場に搬入するという事でした。
さて全国の漁業従事者は、ここ20年で約半分に減少し高齢化が進んでいるといわれていますが、香川も同じ傾向にあるといいます。海と潮風の中生きてきた漁師さんの顔には深い皺が刻まれ、喋ると白い歯が見えるのが印象的でした。「大好きな、お魚。いつも獲ってきてくれてありがとう。」私がそう言うと白い歯が大きく広がりました。
ところで、香川の名物料理として「べぇすけ」のすき焼きやてんぷらを食べた事がある方も多いかもしれませんね。(⋈◍>◡<◍)。✧♡「べぇすけ」は大アナゴの愛称で、特に太くて大きいものをそう呼ぶそうですよ。
アナゴは照り焼きにしてもバラ寿司にも欠かせない人気の魚ですが、近年は漁獲量が減少傾向にあり小型魚の保護を中心とした成長管理による方策もとられているそうです。
アナゴは主に底引き網漁で水揚げされています。漁師さんに感謝しながら美味しく!頂きたいと思います。