香川県観音寺市の有明浜は、「日本の夕日百選」にも選ばれているスポットです。西の空と海がが真っ赤に染まり、太陽が燧灘に沈んでいく様子を写真に収めるカメラマンは数知れず。多くの人を魅了し続ける有明浜の夕日。当然ながら季節によって沈む場所が少しずつ変化してきます。特に人気が高いのが、いりこ漁で有名な伊吹島へと沈んでいく夕日です。神々しささえ感じます。
「今日も一日、無事、終えることができました」と一日の報告。
地元の人にとっては癒しの時間でもあり自慢のスポットです。先日ラジオカーで有明浜の夕日をほぼ毎日撮り続けている「夕日ハンター」にお話を伺ってきました。
夕日ハンターと約束を取り付け、有明浜の松林の木陰で待ち合わせ。約束の時間よりも30分近く前に現れたのは、この方、人懐っこい笑顔が印象的な森賢晃さんです。実は観音寺市の経済部商工観光課課長という立派な肩書がある方ですが、「今日は夕日ハンターとしてきました」と一言。観光促進の取材といっても間違いはないのですが、「一時間のお休みを取ってきました」とのこと。どうやら夕日ハンターはプライベートの活動のようです。
有明浜の夕日の写真を撮り始めたのは、7~8年前。奥様が一眼レフのカメラを購入するため、今まで使用していたカメラが不要になるとのことでお下がりでもらったことがきっかけでした。そこから徐々に夕日の写真を撮るようになり、ある日は職場から、ある日は有明浜まで行って、ある日は稲積山の展望台から、ある日は信号待ちの車の中からなどと、ほぼ毎日写真に収めるようになったそうです。
夕日が西へと沈み始めると、空と海がだんだんオレンジ色に染まっていきます。水面はキラキラ輝き、太陽の道がスッと浜に向かって延びてきます。「刻々と変わっていく夕日の景色を見ていると、今日も頑張った、明日も頑張ろう」と思うと森さん。休みの日や夏場の日が長い時などは、そんな夕日を見ながら一杯やるのが至福のひと時だとか。
夕日ハンターに「一年で夕日が一番きれいに見える時期はいつですか?」と質問してみました。「秋から冬にかけて」と即答。続けて「あまり教えたくないんですが、稲積山の山頂にある展望台から見る夕日は格別です」とのこと。車で上まで登れて、しかも展望台や駐車場、トイレもきれいに整備したのでゆっくり夕日を見ながらくつろげるのでお勧めだと熱く語る夕日ハンターこと森賢晃さん。最後は市のアピールもしっかり忘れず、商工観光課課長の顔も覗かせていました。