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2020.05.07

海沿いの寺に残る「海女の伝説」

24節気のひとつ「立夏」を迎え・・暦の上では、夏がやってきましたね(⋈◍>◡<◍)。✧♡こんにちは!おと★姫子です。夏といえば海!ですが、ここ香川県には浦島太郎伝説以外にも、海にまつわる「海女の玉取り伝説」があるのをご存じでしょうか?のちに摂関政治を行う藤原氏北家の祖・藤原房前(ふじわらのふささき)の母が、命と引き換えに竜神からお宝を取り戻した海女だったというもので、四国霊場第86番札所「志度寺」の起源とされています。悲しくも深い愛のお話とは・・・

それは1300年以上前のこと。

竜神に奪われてしまった宝物「面向不背(めんこうふはい)の玉」を取り戻す為に香川県にやって来た藤原鎌足(ふじわらのかまたり)の息子・藤原不比等(ふじわらのふひと)は、地元の漁師の娘である海女と恋に落ち子供を儲けます。海女は不比等(ふひと)の事情を知り「私が玉を取り返してきましょう」と死を覚悟で、海の中の竜宮へと向かっていくのです。そして・・・・・

 

四国霊場第86番札所「志度寺」にある海女の墓

  1. 境内の海側にある海女の墓
  2. 石が積み上げられ苔生したお墓
  3. 「五重塔」は寺のシンボルの一つ

海の中の竜宮で、竜神から宝物「面向不背(めんこうふはい)の玉」を取り戻そうとして襲われた海女は、傷つき息も絶え絶えとなる中・・護身の短刀で自らの乳房を切り裂き、その中に玉を押し込めて海面まで辿り着きます。そして、不比等(ふひと)に抱きかかえられて息を引き取るのです。

その後、玉は奈良県の「興福寺」に納められました。

四国霊場第86番札所「志度寺」にある海女の墓は、藤原家を継ぎ大臣にまで出世した息子の房前(ふささき)が建てたとされています。

瀬戸内海の志度湾に面した寺に残る伝説のお話(◍>◡<◍)。✧♡でした。

 

 

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