取材のため、フェリーに乗って瀬戸内海の島へ向かう日のことです。
朝から雨でした。ながぐつを履いて出かけました。
空は暗く、水面は波打ち、めおん(フェリー)の窓には雨粒が叩きつけられていました。
到着してからもどよーんと曇った空に覆われた島は、さみしく感じました。
でも昼から晴れ間が見えてきました。
厚い雲から日差しが差し込みだし、木々を空気をキラキラと輝かせはじめたのです。
この景色を見た時、心から【海のそばで暮らせること】に感謝しました。
海と日本プロジェクトを通じて様々な【海】の表情を見ました。たくさんの【海】の話を聞きました。
人は、海の恵みを活用し、昔から海とともに生きてきました。そして海に、体も心も育ててもらってきました。しかし、海の環境の破壊、水産資源の乱獲などにより、当たり前のように私たちが受けてきた【海の恵み】はもうすぐ底をついてしまう事にもなってしまう、という危機感を肌で感じました。
まずは私たちが考えていくこと。海を汚さないこと。海を見る時間を作ること。ありきたりかもしれません。でもいつでも優しく迎えてくれる海を守っていくために。未来へ繋げていくために、みんなで努力していきましょう!
だって世界は、【海でつながっている】んですから。