瀬戸内海に突き出した屋島の最北端、長崎の鼻(ながさきのはな)。瀬戸内海国立公園に属します。
女木島、男木島、大島、豊島、小豊島、小豆島、稲毛島など、瀬戸内海の多島美を楽しめる絶景スポットの一つ!
先端には幕末に作られた砲台跡があります。
1853年ペリーが軍艦を率いて浦賀に来航して以来、国内では海防の必要性が強く叫ばれるようになり、讃岐では1863年、幕府の命を受け高松藩主 松平賴聰(よりとし)が高松の港を守るために砲台を築きました。
南の丘から海に向かって上・中段に分かれ、上段は守備兵の屯所(と推測)、中、下段には大砲が3門ずつ備えられるように作られました。
長崎の鼻へのアプローチは、ちょっとした冒険心をくすぐられるような自然のしかけがたくさん!
屋島を周遊する県道150号線から「木里神社参道口」と書かれた石碑を目印に脇道に入ると、未舗装の一本道を進みます。駐車場に車を停めると、急な階段が目の前に登場!
「帰りはこれを登るのか・・・」
でも目の前に広がる瀬戸内海の絶景は、そんな後ろ向きな気持ちを一瞬にして吹き飛ばしてくれます。
長崎の鼻の先端部分からは、行きかう船を間近で見ながら瀬戸内海の多島美を独り占めできます。また狭いエリアながらも多種多様な海浜植物を観察することができますよ♪余裕のある人は、ここから屋島北嶺の展望台『遊鶴亭』まで登ってみてはいかがでしょう?途中、洞窟に入って寄り道するのもヨシ!
瀬戸内海が真っ赤に染まる夕陽のグラデーションはおすすめ!
そんな絶景を眺めながら、古戦場でもあった屋島の歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか?