こんにちは!サザエでございま〜すっ♪
先日おと☆姫子さんも訪れていた志々島に、わたしも行ってきました!
今回は海上タクシーを利用して須田港から約10分。
冬の冷たい波しぶきを浴びながら、到着した志々島。
ここに、樹齢1200年の大楠があると聞き、パワーをもらいにやってきました!
初めて訪れた志々島でしたが、島の方がとてもあたたかく迎えてくださいました。
「大楠を見に行く」と言うと、「木の杖を持っていきなさい」と貸してくださいました。
そんなそんな、知り合いでもないのにお借りするなんて申し訳ない、別に杖なんて持たなくても…と、思いながらも、ご厚意に甘えて杖をお借りしました。
「私達、元気なのでサクッと行って帰ってきますねー!」と挨拶をして、意気揚々と進むこと数十歩・・・。
いきなりキツイ階段状の坂道が出現っ!!!
「えー-!!ここを登るの!?」
「杖をお借りしていて本当に良かった~(泣)」と心から感謝の気持ちを抱きつつ、いざ登山!!
あまり体力の無いわたしは、ちょっとくじけそうになりながらも必死に階段を登っていきます。
途中、振り返ると、とってもいい景色。
生い茂る木々と山から見下ろす瀬戸内海の美しさにため息がでます。
道中にはきれいに手入れされたスイセンの花が並んでいたり、ちょっと疲れたな~と思った頃に現れるハートのくり抜きがされたかわいい木のベンチのありがたさに、島のおもてなしの心を感じました。
そして、やっとの思いでようやく目的地にたどり着きました!
志々島の大楠は県指定天然記念物で、県下でもまれに見る巨木かつ老樹であり、学術上貴重なものです。
根本の周りは12m、木の高さは22.5m。
地表から見えていない根の深さは10m以上あるそうで、昔はこちら側にも集落があったが、土砂崩れによりその集落は崩壊してしまったのだと、島の方が教えてくださいました。
そんな歴史ある大楠は無数の枝を広げ、力強く、静かに佇んでいました。
言葉が出ずに、しばらくじーっと、生き生きと伸びる枝や太い幹を見つめていました。
まるで映画の世界にやってきたような神秘的な異空間。
いつもの日常を離れたまっさらな心は、旅する人を原点に連れ戻してくれます。
大楠の前には朱色の鳥居が設置されていて、ゆっくりと心を静めて参拝させていただきました。ここで、白無垢を着て、和装で結婚式の前撮りをされた方もいらっしゃったようです。
大自然のパワーをたくさんいただきました。
そして、無事に帰路につき、お借りしていた杖を返してから、志々島の休憩処「くすくす」さんに立ち寄りました。
まるで実家に帰ってきたかのようにくつろげる優しい雰囲気の店内。
こちらの古民家カフェでは、ドリンクをいただける他、ランチなどの軽食の提供も最近はじめられたそうです(要予約)。おばあちゃんの家にあったような懐かしいレトロな食器にときめきながら、優しい味が、登山で疲れたからだを癒やしてくれました。
少しアドベンチャーながらも、あったかいおもてなしに癒やされ、心が満たされた島旅。
香川にはまだまだ素敵な島がたくさんありますね。