こんにちは、うどんまんです。
今日は東山魁夷せとうち美術館からお届けいたします。
昭和を代表する日本画家東山魁夷の作品のみを収蔵する『東山魁夷せとうち美術館』。
瀬戸大橋を一望出来る海沿いにひっそり建つ、深い緑の外観が印象的な美術館です。
魁夷の祖父が櫃石島※1出身であることや、
瀬戸大橋が魁夷が提案した「ライトグレー」に塗装されたことなど、
東山魁夷と坂出市は縁が深いのです。
美術館の門からのアプローチは、魁夷の代表作『道』をイメージしており、
美術館内のカフェな・ぎ・さ※2からの景色は四国八十八景七十四番「雄大な瀬戸大橋を絵画のように鑑賞」に選ばれています。
大きな窓から瀬戸大橋の下を行き交う、大小様々な船を眺めるていると時間を忘れてしまうほどです。
2023年9月16日から11月5日まで『魁夷が旅した北欧の風景と、暮らしのデザイン』と題して、秋の特別展が開催中。
1962年、魁夷が旅した北欧4カ国(デンマーク、スウェーデン、ノルウェー、フィンランド)の
自然や街の風景画や北欧のデザイン製品が紹介されています。
日本でも人気があるiittala(イッタラ)や、Lisa Larson(リサ・ラーソン)、Marimekko(マリメッコ)など
お馴染みの可愛らしい北欧デザイン製品も見ることが出来ますよ。
※1櫃石島…香川県坂出市、瀬戸内海に浮かぶ塩飽諸島の島。瀬戸大橋の橋脚がある一番岡山寄りの島。
※2カフェな・ぎ・さ…魁夷の妻すみによって命名。会期中限定で、ビスコッティと抹茶セットには特別展にちなんだ北欧デザインの紙ナプキンが添えられるそうです!(各日数量限定)
今回の特別展で展示されている北欧の景色や街並みのスケッチ絵画と旅の紀行文がまとめられた
リトグラフィ装画本『北欧紀行 古き街にて』(残念ながら絶版です…)が香川県立図書館に蔵書されているそうなので、
美術館での鑑賞の余韻に浸りたい方は是非チェックしてみてください。
初めて東山魁夷せとうち美術館に行ってみて、東山魁夷の印象が180度変わりました。
東山魁夷といえば、落ち着いた色味で静かな雰囲気の風景画が多いイメージでしたが、
北欧のポップでカラフルな街の景色や風景をこんなにたくさん描いていたとは!
絵と添えられた紀行文とをゆっくり観ていくと、いつか自分も北欧を旅して同じ景色が見てみたいと思いました。